October 26, 2006

基本に忠実 - 銀行マーケティング戦略


日本では一段落した銀行の統廃合。米国でも一時のブームは過ぎたものの、地道な統廃合は続いています。さらに、統廃合後のメガバンクのマーケティング戦略がなかなか楽しい。先日は、HSBCの「移動アイスクリーム屋」マーケティングを紹介しましたが、今回はBank of Americaを取り上げます。

ここ数週間、ニューヨークの屋外広告(写真のような地下鉄車両内広告も含む)やオンライン広告にて、「0% online equity trade (オンライン株式取引手数料無料)」キャンペーンの露出度が大変高いのです。まさに今必要と思っていた僕は、早速この実体を調べてみました。制限事項として、「約300万円程の預金口座開設」と「月間での取り引数の上限」がありました。トリックとしては、預金口座での利息が一般より若干低く設定されており、その差額分を株式取引の手数料にて代替しよう。ということです。

結局僕は新しい口座を開設することをあきらめ、Prospect Customerとしてこのキャンペーンの意図に乗ったにすぎませんでした。しかし、感心したのは、「市場の状況をしっかり捉えたオファーを創造し、潜在顧客に分かり易くかつ的確なキャンペーンメッセージにおとして展開している」ことです。特に、Bank of Americaのようなニューヨーク参入の新規組にとっては、こうした地域の顧客属性に合ったアプローチも必須なのでしょう。

以前には、Citibankが新規口座開設者に対してiPod Miniを全員に無料で配布したり、キャンペーン期間中に口座を開設した場合には通常よりも高めの利息を設定するなど、旬で機能的なオファー+広告戦略を続ける米国の商業銀行です。これからも時折銀行Webサイトを熟読しつつ悩む夜があるかもしれません。

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