October 18, 2006

iPodの進化論


iPodに関するニュースは日々たくさんフィードされています。今日の米国証券市場でもAppleの今期利益が前年度比27%増加といった、クリスマスシーズン直前の四半期でもかなりの順調成長なのです。Appleの躍進の原動力はやiPodの成功にあるのは誰でも明快でしょう。ここ、ニューヨークではSOHOミッドタウンの2箇所にAppleストアがあり、日々観光客や地元ニューヨーカーで混雑しています。

さて、すでに数世代進化してきているiPodですが、ビデオの扱いが今後の世の中に大きな影響を与えていくのは確実です。写真では、今日通勤途中に見かけた「テレビドラマを通勤電車で見るユーザー」の一例です。楽曲を聴いている人は各車両少なくとも5名はいるのですが、最近このようにビデオ・コンテンツを見るユーザーをいたるところで見ます。ニューヨークの地下鉄、スターバックス、空港、機内等々、「テレビ番組はリビングルームで」、「映画は映画館もしくはカウチで」といった今まで当然とされていた「場所」と映像コンテンツの接点が見事に崩れていきます。

同じコトを実現したのは、ソニーのWalkman。「音楽を聴く」行為を特定の場所から開放し、お財布同様自分と一緒に動けるコトとしました。iPodでは、「音楽」ではなく「映像」を実現しています。これは大きなステップだと思うのです。なぜならば、映像は「メディア」という大きなお財布と密接な関係があり、それ故日々議論されている「メディアを取り巻く環境」に大きな変化を生み出す力となりえるからだと思ってます。そんなコトをいつも考えながら、今年末に発売されるiPodの新モデルを早く入手したいと思う今日この頃です。

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