October 27, 2011

幼少の頃の経験

寒くなってきました。この時期のニューヨークはHalloween色で染まります。僕の好きな写真のピザ屋も、入り口にはオレンジと黒を基調としたお決まりの飾りをしてます。同様の光景がお店や社内の至る所に見られる時期です。ニューヨークでも恒例のパレードが31日の月曜の夜に盛大に開催されます。

さてこのニューヨークのHalloween、僕自身今回で18回目を迎えます。以前米系の企業に勤務していた頃は、一所懸命仮装して(社内イベントとして仮装大会があり、チームでテーマを決めて参加しなければいけませんでした)出社して、その後皆でパーティーを楽しんだりしました。が、本音では、どうも「馴染めない」自分がいつもいました。

今日街を歩き、装飾を眺めながら、「何故だろう?」と考えていると、とてもシンプルな結論に至りました。それは幼少の頃の経験なのです。僕は地元のお祭りと共に育ちました。10月初旬にはこの1年に一回のお祭りがあり、夏が終わり始めるとそわそわ待ちこがれ、終われば脱力感しか残りません。そして、それは今も変わりません。アメリカのHalloweenはまさにそれに当たります。子供からすれば、親公認にて仮装して、異次元空間を漂い、そしてお菓子ももらいたい放題、食べ放題。パラダイスなわけです。僕が地元のお祭りを忘れないように、こちらの方々はこの子供の頃の異次元空間"Halloween"を忘れないわけなんでしょう。という、いたってシンプルな結論に達したことで満足し、今年も周りに合わせる淡々としたHalloweenを過ごします。

October 23, 2011

屋上の木

10月も後半。寒くなり始めたニューヨークの週末は快晴に恵まれました。週末恒例のジムの後、帰り道の買い物の途中に、きれいな青空を眺めていると、目に留まった一つの景色。それが今日の写真です。

写真の中心辺りにそびえる木製 Water Tower。以前のポストでも取り上げたニューヨークの風物詩です。その両側には、なんと「木」があったのです。残念ながら、僕のiPhone 4カメラではさすがに遠くの物体まで写せないので、かなり小さく見えますが、僕が見る限り、かなりしっかりした「木」です。

まぁ、広い部屋の中に「川や滝」を作ったりするニューヨーカーなので、少しのことでは驚きはしないのですが、ビルの屋上にある「木」。なんだか興味深いです。どれ程の土が必要なのか、どんな木なのか、誰が考えたのか、そしてその周りには何があるのか?等、様々な思いが巡ります。好奇心や想像力をくすぐるには都合のいい街なんだな。と思った秋の一時でした。

October 20, 2011

アレルギー

ニューヨークは少しずつ秋が深まって来たと感じます。さて、今日のタイトルは以前新宿ロフトを湧かせたバンドのことではありません。自分のコトなのです。

写真は今日アポを取って出かけた、アレルギー専門医の部屋です。花粉症との出会いはもう40年前になるでしょう。まだ幼稚園児(なんとカトリック系)だった頃から悩まされていて、米国に来てから数年は治まったように思えたものの、数年経てば復活し、春先はかなりひどいです。花粉に加え、10年程前から食品アレルギーも出始めて、生の人参、桃、チェリーなどに過敏に反応して窒息状態になり、少々危険です。

 アレルギーチェックの話は、多くの友人から聞いていて、いつかは受けようと思っていました。それがようやく今日実現したわけです。医者というのは、何が目的であろうと、憂鬱になるのは当然です。今日も、両腕に薬品パッチを置かれたまま20分程放置され、心寂しく思っている時にこの写真を撮りました。やはりどこか無機質ですね。でも、唯一救われたのは Jazzの音楽。日本の歯医者待合室の単音ソフトミュージックよりずっとましでしょう。

 結局、1回ではすべてカバーしきれないということで、3週間後に再び同様のテストをして、最終結果を見ることになります。今日の時点では屋内と屋外に関する反応を見たようです。ドクターからは、「花粉症」を治すにはやはり注射を数ヶ月毎週打たなければ。と言われました。僕はすぐ断ったわけですが。痛みがない検査なので、次の検査も嫌ではなく、最終結果が心なしか楽しみです。


October 08, 2011

Brooklyn Red Hook

3連休の初日の土曜日は気温も上がり、快晴のとても気持ちのいい天気でした。カメラを持って、普段行かない場所に出かけてきました。写真がその街、Brooklynは Red Hook。

港のドックがあり、そのために多くの倉庫群がある場所です。港や倉庫というのは、どの国も同じで、怪しい雰囲気のする場所で、住居にはふさわしくはない場所です。 しかし、ここ5年程度前から、その倉庫群を再開発して新しい居住区として、ニューヨークの中でも着目され始めた場所の一つとして聞いていました。そして、その街を今日始めて散歩しました。確かに大きくて立派な倉庫があり、そこをニューヨーク地域では古豪として今でも注目されているスーパーマーケット Fairwayの大きな店舗が入っています。その周辺はまさに Water Front。海沿いに整備された遊歩道からは自由の女神が今まで見たことの角度で楽しめます。

Red Hook、なかなかのもんだな。と思いながら、街の中を散策しました。期待値が大すぎたせいか、街の中に入るとその興奮は少しずつさめてきました。写真はその中の一シーンです。街といっても、バスが走る一本道に、少ししゃれたレストランやカフェ、写真のようなアートギャラリーがある程度です。まだまだ開発途上中。というような様子で、果たしてこれから人気がでるのかどうか、僕には疑問でした。5年以上も前、同じように Brooklynの Williamsburgに散策に行ったときと比較して、その驚き度は残念ながら低かったです。ただ、この街には可能性があります。この先、どう成長していくのか、少し楽しみであるものの、また来ることはないのかもしれません。でも、よい散歩ができたことには感謝です。

October 02, 2011

お祭とヤンキース

今年のニューヨークは雨が多いようで、ローカルニュースでもその特殊さを取り上げています。そして、今週末も雨です。天気も理由の一つですが。僕にとってはとても元気のない週末です。

その理由は、今週は実家の磐田市にてお祭りが行われています。参加できないコトがとても哀しいわけなのです。特に、ニューヨークは雨で、磐田市は晴れ。こうしたちょっとしたコトも、哀しさを大きくさせる要因になっています。 そんな哀しい気分を追い払おうと、ヤンキースのプレイオフの試合に出かけてきました。ヤンキースファンになって早15年以上が経ち、Derek Jeterの新人王から96年の優勝等々、僕のニューヨークライフの大きな一部分となっているの明らかです。

近年は、すっかり球場から足が遠のいてはいるものの、プレイオフだけは別なのです。 毎試合が真剣勝負。これを支える観衆。雰囲気は格別です。特に昨晩金曜のALDS開幕戦はデトロイトとヤンキースの好投手同士の一騎打ちという、とても見ごたえのあるカードでした。が、雨のために2回表で中断し、今日の土曜日に続きから開始した次第です。通常の試合以上に、ほとんどの観衆が、それぞれヤンキースに関係した洋服やアクセサリーを身に付けているこのシーンは、いかにもニューヨークを代表するシーンだと思います。今年は優勝できるのか、少々気になる季節になりました。

September 25, 2011

ニューヨークの週末

9月も終わりに近づいてきました。最近のニューヨークは気温は高めなのですが、雨が多く、季節の変わり目を感じています。特にこの週は、国連総会がマンハッタンで開催されていたため、世界各国からの要人のための過剰なまでの交通規制と重なり、ミッドタウンに出かけると、ストレスの多い一週間でした。

大げさなタイトルになってしまいましたが、ゆっくりとした週末迎えることができました。昨日はバルセロナの試合を友人達と観戦したのですが、これは生活の一部になっているので、特別な用事のない週末ということなのでしょう。

写真は、地下鉄のホームに張り出される「週末と夜の特別運行スケジュール」です。 ニューヨークの地下鉄に不満の多い僕ですが、最近定着したこの案内もその一つです。ここ数年、ニューヨークの地下鉄は経営難のため運賃の値上げやサービスの縮小等々、利用者にとっては悪いほうばかりに向かっています。週末の運行スケジュール変更も、この余波を受け、かなり大胆かついい加減になっています。このポスターは、それを説明しているのですが、とにかく不親切。地下鉄利用暦15年以上の僕にとっても、よく理解できないことも多々あるわけです。このポスターの前で、旅行者や新米ニューヨーカーを何度助けたことでしょう。という状況下、一つ決めていることは、週末のニューヨークはあまり移動しないこと。特に、Brooklynや Queensにいく場合には、たっぷり時間の余裕を見ないと、大変なことになるわけです。という他責に甘んじて、家でゆっくりするのが一番なのかもしれません。

September 18, 2011

ゲント


仕事でベルギーに行って来ました。昨年初めて訪れて、今回で2回目になります。多くの欧州の街に来てますが、Brusselsはまた訪れてもいいと思っている場所の一つでもあり、今回も楽しみにしていました。前回、首都のBrusselsにて見るべき名所はカバーしていたので、今回は何か違ったことを考え、この写真の街Gentに来てみました。

本当は、どこかでサッカーの試合が見られないかと、Brusselsのチームを中心にドイツやオランダのチームまで枠を拡げ探したのですが、タイミングが丁度合う試合がなく、サッカー観戦をあきらめて 周辺都市への一日トリップに決めました。そう決めた後、早速前回のベルギー滞在でたまたま知り合いになった友人に連絡したところ、Gent在住とのこと。せっかくの機会なので彼に会って、街を紹介してもらう事になったというのがコトの始まりです。

Gent郊外で生まれ育ち、Gent大学を卒業し、PR会社に勤め今週からGentの放送局で働く彼から、街の有名なスポットから学生時代の思い出の場所など、短時間に多くの場所を紹介してもらいました。そして、ベルギーやフランダース地方の歴史や抱えている問題点、アメリカや日本が抱える問題点、自分達の仕事やプライベートなこと等々、とても中身が濃くて興味深い話ができ、この歴史ある美しい街がより一層好きになった気がします。「フランダース地方」と聞くと、「フランダースの犬」のことしか頭に浮かばなかった自分が恥ずかしかったのですが、今回をきっかけにこの地域のことを少しでも知れたとことはとても満足でした。やはり欧州には学ぶ事が多いです。

September 11, 2011

10年


今日は9月11日。同時多発テロからちょうど10年経ちました。昨日までは警備やセレモニーの準備などで忙しそうな街でしたが、当日の今日ははとても穏やかな朝を迎えていると思います。

写真は、10年前事件に気がついた場所です。朝、普通に出勤しようと地下鉄の駅に向かったところ、入口の外で皆同じ方向を向いて立ち止まっていました。それがこの写真の方向です。「ビルの一つが燃えていたこと、空が真っ青だったこと、そして見ている間にもう一つのビルが燃えたこと」をすべて克明に覚えています。

振り返ってみると、10年というのが、長いのか短いのか、よくわからなくなりました。確かにいろいろな事が起こったのも事実ですが、果たしてそれが3500日以上も経ったのか?という単純な疑問もあります。いろいろと考えていても仕方がないので、今、こうして元気でいることに感謝し、自然の営みに逆らわないように謙虚に生きていければなと思います。

September 04, 2011

一日観光


九月になりました。毎年の口癖ですが、やはり早いですね。米国の今週末はLabor Dayという祝日が月曜にあり、3連休となっています。この祝日は、「夏が終わった」、「新学年の始まり」という大きな2つの意味があります。必ず、この時期に話すことは、夏が終わり、これから長い冬を迎えるだけの、とても寂しい時期だということです。

さて、今日の日曜日は予定していたゴルフがキャンセルとなり、一日ぽっかり空きました。そこで、今まで興味はあったけれど、行ってなかった IKEA Brooklyn店に出向きました。IKEAには、いろいろお世話になっているのですが、Brooklyn店は初です。なんと、写真の水上バスを利用して行けます。しかも週末は無料。さすが優良企業のIKEA。カスタマーのコトをよく考えていますね。実は裏話があって、開店当初は平日もただだったのですが、IKEA目的以外にも多くの人が利用したため、休日のみとしたそうです。

さて、この水上バス、Wall Streetから徒歩数分に発着場があります。そこから乗船して、自由の女神を横目で見ながら20分程で到着したのは、Brooklynの Red Hookという地域。倉庫街のこの場所は、昔は危なくて近寄れなかったはずですが、今はすっかり再開発されて、倉庫ビルがモダンに改造されて新しい街となっています。以前、Williamsburgに住んでいた僕には、こうしたBrooklynの開発地域はとても懐かしく思えます。さっそく、その後、街を散歩して、再びこの無料水上バスに乗りマンハッタンに戻ったわけです。約5時間、残暑が厳しいニューヨークの中、すっかり一日観光を堪能できたのも、ひとえにこの水上バスのおかげでしょう。

August 27, 2011

リトルリーグ ワールドシリーズ


Come on Irene! ニューヨークは嵐の前の静けさなのか、土曜日の午後2時過ぎですが、まだハリケーンの様相はありません。予報では今日の夕方からのようです。

おかげさまで、家でゆっくりした休日を過ごしています。が、ここから車で4時間、西に行った場所では、野球少年たちのアツい夏が繰り広げられています。それは、リトルリーグの世界選手権なのです。実は過去数十年間にわたり、こうしたリトルリーグの世界選手権は開催されています。その中でも、日本は常連で、過去多くの球児がこの Williamsportの地を経験しています。

そして、今年の日本代表チームは、僕の出身地の隣町、浜松からなのです。今日のメキシコ戦にて無事勝利を収め、いよいよ明日は米国優勝チームとの一騎打ちにて、世界チャンピオンが決まるわけです。とても素晴らしいことです!時間があれば、浜松の試合を見てました。子供たちのはつらつとしたプレーに感銘を受けたのは当然ですが、コーチ(鈴木さん)の選手に対する態度がとても好感がもてました。米国の解説者達も皆同じです。僕にとってはコーチが選手に語る言葉が、もろ遠州弁であるのも感動です。米国解説者は日本語、もちろん遠州弁は理解できないのですが、多分コーチの笑顔とそれを聞く選手の表情にて評価しているのでしょう。

ここ十年以上、追っかけているこのイベント。実はとても貴重なプログラムです。日本での放送に向けて、動くべき時であることを改めて感じています。

August 26, 2011

ハリケーン


ここ数日、ニューヨークはハリケーンIreneのニュースばかりです。明日からの土日の週末にかけて、巨大なハリケーン(その名もIrene-アイリーン)が東海岸を北上し、ニューヨークに直撃する予定なのです。

ニュースでは、市長も、州知事も、そして連邦のスタッフも登場し、このハリケーンへの警戒と準備を訴えています。最も重要なのは、ニューヨーク市長の判断でもあるため、Bloomberg市長がテレビで市民に対して様々な説明をわかりやすくしているのには感心です。

ハリケーンはゆっくりと北上するため準備期間が十分あります。巨大ハリケーンに備えて、週末には地下鉄やバスが止まることになりました。これも市長の判断です。交通機関が止まるということは、ほとんどの店が機能しなくなるということで、この週末は自宅で過ごすか、もしくはマンハッタンを脱出するしかないのでしょう。どう過ごすにしろ、とりあえず食料を確保したかったので、金曜の会社の帰りにスーパーに寄ってみると、なんと長蛇の列です。皆、考えることは一緒なのですね。

問題は週末です。でも、僕の心の中では、こうして事前にしっかりと告知して、準備をしている場合には、大きな被害をもたらさない。と思い込んでます。それゆえ、安心している。というのも事実でしょう。「備えあれば憂いなし」の心境です。一方で、地震と津波といった、突発的な災害の被害にあった方々を思うと、とても哀しくなりました。

August 19, 2011

富士宮やきそば in Manhattan


ニューヨークは朝晩が涼しく感じられ、日も若干短くなり、秋を感じさせる天気に変わりつつあります。そんな中、昨晩は写真の「富士宮やきそばの会」に参加してきました。

ニューヨーク静岡県人会からの誘いであったことと、僕自身「富士宮やきそば」に関してはほとんど無知だったので、興味があったのです。そもそも、僕が静岡にいた30年前には、「富士宮やきそば」を聞いた事がなかったのです。最近のご当地グルメブームの火付け役になったと、風の噂で聞いた程度でしたので、自分の目で確かめてみたかったのです。

今回「富士宮やきそば」チームは、昨晩の屋内お披露目会と日曜日のストリートフェア出店という、2種類のイベントを目的にニューヨークに来ました。写真には民間の団長の方、行政のリーダーの方、そしてミス富士山が写っていますが、その他にも実際に調理する方々も数多く来られてました。

静岡県人の暖かな雰囲気の中、皆様の挨拶や「富士宮やきそば」の由来や流れの説明があり、試食となりました。初めて口にした富士宮やきそばは、麺のこしが特徴的なおいしい焼きそばであり、一気にファンになった次第です。前市長などのお話もとても楽しく、富士宮市の活気をここニューヨークで触れる事ができたのも、何かとても不思議でかつ楽しい経験でした。日曜日にはマディソン街に出店するようなので、時間があれば是非訪ねてみたいと思ってます。

August 09, 2011

Tobio


夏の忙しさと休暇モードに便乗して、ブログもすっかり休んでいました。今は、休みをかねて日本にいます。さすがに暑いですね。でも、この暑さはもちろん予想していたことで、驚くわけでもありません。

日本ではなるべくゆっくり過ごせるように思ってました。甲子園球児の炎天下の中プレイする姿を見てはすごいなと思い、東北地方で開催されているお祭りの力強さに涙をしつつ、今日は写真にある浜松市民プールに出かけてきました。

730円の入場料を支払うと、そこは驚きだらけの空間です。まずは、50mプール。もちろん世界認定の規格でもあり、水深も可変式。同様に市民プールの色も出していて、屋外屋内の子供向けプールも充実。さらには、サウナやお風呂なども含まれた複合水泳施設なのでした。これも、日本が生んだ「トビウオ」古橋氏出身の地を祝って造られたものなのでしょう。こんなに充実した施設が僕の Hometownの隣にあるのには脱帽です。

普段から泳ぐ場所や環境に敏感な僕にとって、今日の出来事は今迄で最も充実した Swimming施設としてこの「Tobio」が再び訪れたい施設として固く位置づけられました。次に来れるのはいつの日か。その時を心待ちにしはじめた一時でした。

July 24, 2011

気温40.5度


ここ数日のニューヨークは、とにかく暑いです。とくに、金曜日が最悪の暑さでした。最高気温は華氏105度。摂氏だと40.5度でした。日本の暑さも大変ですが、さすがに40度を超えた温度を目にすると、ビジュアルからも衝撃がありました。そして、このお天気情報をよく見ると"Feels Like 113°F"とさりげなく出ています。これは体感温度のことなので、実際には45度に感じている。とのことです。僕のニューヨーク経験の中でも、この暑さは一番でした。

はたして、ここまで暑いとどうなるか。と、思いきや、街の様子は普段とあまり変わりありません。が、皆口々に暑い!と言ってます。もちろんですよね。さらに、小さな子供を持った親が言うには、子供がいらいらして、怒りやすくなっている。とのこと。これも納得できます。大人でさえ、いらいらしますから。そして、オフィス。電力がまだ余っている米国は、オフィスをキンキンに冷やしています。少なくても私の在籍するオフィスとビルはそうでした。ただし、電力会社から、ニューヨークの各オフィスビルに通達がありました。

「暑さのため、電力消費が許容範囲を超える可能性があります。ピークは午後に訪れるので12時以降夜の10時まで無駄な電気は消しましょう」という内容です。それを受けた各テナント(会社)は、一斉にその通達を守り、ほとんどすべての余剰照明(ロビー、廊下、オフィスフロア、個室等々)を皆消します。なので、オフィスは真っ暗。昼間でもコンピューターのモニターだけが明るい様子になります。これはこれで気持ちいいな。と思いながらも、空調はキンキンに冷えたままでした。これで果たしていいのかな?と思ったのも事実です。

とにかく暑い日が続くニューヨーク、水分だけはいつでも補給しつつ、しのいでいきたいと思ってます。

July 17, 2011

素晴らしい!


真夏のニューヨークは、気温は高くても湿度も控えめで過ごしやすいです。今日は、ニューヨーク在住18年を迎えた僕にとっても、とても意味のある日でした。なんと、サッカーの女子日本代表が世界の頂点になってしまったのです。しかも、実力No1の米国相手の決勝戦の結果でした。

試合の展開は専門家に任せるとして、米国メディアが、いかに「Team USA」を美化してきていたかを知ってます。実力ももちろんUSが一歩どころか数歩リードしているのも知ってました。そして、実際の試合。お世辞にも、日本代表のペースとは言えません。スピード&パワーの米国に対し、ひたすら耐えるしかなかった前半。リードを奪われた後は、米国特有の大味なオフェンスを耐えつつ反撃。すべてが機能した120分でした。僕がもっとも気に入ったシーンは、この写真にあるPK直前の様子です。佐々木監督と選手達が見事な笑顔で結ばれています!世界一を目の前にしたPK戦を前に、この笑顔をみた瞬間に「こりゃいけるな」と感じました。

こちらにいると、テレビの放映からすべてが米国偏重報道です。日本のチームに関して「なでしこ」の由来は説明したものの、話題がなくなれば、すぐに地震、津波、原発の話を引用し、「お情け頂戴モードで決勝進出」と言ってました。しかも、(まぁこれは仕方ないのですが)米国チームがいかに優れているか、ブラジル戦で見せた大逆転を引用して逆境に強いか等々、すっかり悪徳弁護士のトークのようでした。しかも、試合終了後、家の近所で酔っ払ったアメリカ女性集団にからまれて、「What do you think about Japanese win?」と聞かれ、あえて挑発した答をしたら、彼女たちはみっともない捨て台詞とともに去っていきました。

今回の世界一はとにかく素晴らしいです。サッカーも、皆で作り上げながら、決して破綻しないチームワークを強く感じました。これこそが、日本の強みなのです!開始直後に一方的にであった攻撃と、体力的な強さが強みの米国と、持続的な強さとしつこさが特色な日本チーム。今回は後者に軍配が上がりました。これは国際社会でも評価されることでしょう。特に仕事面でも、見事にこのコントラストが特徴的です。今回の優勝劇を思い出し、米国におけるビジネスでもプラスになれるよう努力していきたいと思いました。

July 08, 2011

南米


初めて南米に来ました。ブエノスアイレスとサンパウロの短い滞在です。暑いニューヨークから、10時間のフライトで着いた場所はブエノスアイレス。こちらは真冬。気温も摂氏2度の寒さです。ブエノスアイレスとサンパウロ、共に2日弱の強行出張ですが、やはり初めての場所に来る事はわくわくするものです。

両都市を滞在した率直な感想は、ブエノスアイレスはまさにMadridのようでした。人々の背丈、髪の色、顔つき、服装等々、路地に入ってしまえば、まさにMadrid。幹線道路の広さや食事の種類は違うのですが、僕にとってはMadrid色の強い街に思えました。多分、最初の移民はスペインからではないでしょうか?ただ、散歩する時間もほとんどなく、ホテルと会社の周辺だけしか見ていないのでそれがすべてではないでしょう。ちなみに写真のバスはホテルの近くで撮りました。

そして、サンパウロ。こちらは巨大都市でした。北京と上海が僕が過去訪れた2大巨大都市(東京やニューヨークなどの所謂大都市よりも大きい)でしたが、このサンパウロは3つ目として認識した次第です。こちらもホテルと打ち合わせの往復で散歩する時間はなく、またかなり危険なので1人で歩くな。とも様々な人から言われていたので、本当の街の顔はほとんどわからないのが事実です。長いニューヨーク生活の中で、身の危険を察する能力はかなり高まったと思ってますが、ここは異なったプロトコルでの危険性が潜んでいるようで、地元の人たちのアドバイスには従う事にしてます。

両都市に滞在して、それぞれの違いを感じつつ、地球はやっぱり広いし、その広さに比べれば自分は本当に小さな小さな微粒子なんだな。と改めて感じた次第です。

July 01, 2011

前半終了


早いもので、2011年の前半が終了しました。ニューヨークに居ても、この半年を振り返ると、僕の心の中では日本での震災が大きなIssueとして存在しています。被災地の方々、原発で働いている方々、そして暑い夏を迎えて省電力に奮闘する企業や消費者、考えなければいけないことが山積みしている中、少しでも前に進むことができればと願っています。

日本から13時間離れたニューヨークではすっかり夏本番です。先週末は写真のゲイパレードが華やかに実施されました。ニューヨーク州が同性者同士の結婚を認めた件もあり、過去何度も見ている"Pride"の中では最も派手でかつ大規模だったと思います。そして、来週の月曜日は独立記念日を迎えます。アメリカの政治や経済も様々な問題を抱えてますが、そんな時こそリーダーシップが問われます。

オバマ大統領は、アフガン問題、米国財務のDefault問題、水害含めた災害問題などに直面しています。水面下ではかなり激しい攻防があるのは当然なのですが、メディアに出てくる場合には、明解にかつ堂々と話すことで、国民の抱える不安を払拭しています。こうしたリーダーシップ、今の日本にはとても必要だと、日を追って感じます。世界が、日本に対して絶望的になってあきらめられる前に、すぐにでも修正すべきことでしょう。

June 22, 2011

サウナトーク


夏至が過ぎると、なぜか毎年寂しくなります。これから夏本番というのに、日が短くなるからです。さて、写真はお世話になっているジムのロッカールームです。その奥にあるのはサウナ。これがあるのを気づいたのは半年前。もっと早く知っていればよかったのですが、最近頻繁に利用しています。

このサウナ、もちろん発汗を促進するのに最適です。ただ、それに加えて、ここでの会話がなかなか面白いのです。ドイツ印象派の話、スペイン市民戦争に関する映画の話、美術品のアジアにおけるオークションの話、米国のマネタリーポリシーの話、そして、僕が中心となる日本での震災の話等々、様々な人種の大人たちが裸で汗を流しながら話す会話の種類が豊富かつ、奥がとても深いのです。

これもニューヨークならではの話であり、そしてこのジムがリベラルなニューヨーク大学の学生もしくは卒業生のみが利用しているからだと思います。今日のテーマは、ニューヨークの地下鉄は、サービスが悪化している一方で、なぜ運賃は上がるのか?というもので、経済学者と学生がアツく話してました。サウナトークのいい点は、議論が長引かないことです。議論好きな人もさすがにアツさにはかなわないので、どんなに議論が白熱(あまりみかけませんが)しても、自然に皆退出していくわけです。今夏の東京の会議室は同じような状況になるのでしょうか?

June 11, 2011

バンガロール


出張でインドはバンガロールに初めて来ました。バンガロールと言えば、Google, Microsoft, IBMなど米国の大手ITやインターネット企業が開発センターとして拠点を持っている有名な場所です。いつかは行きたいと思っていたところ、ようやく願いが叶った次第です。

ハイテクの話ばかり聞いていたので、想像していたのは近代的な開発センターだったのですが、見事に180度その想像は覆されました。写真がその風景です。いやいや、ここはやはりインドです。道には車、バス、オートバイ、Tuk Tuk, 歩行者、牛、鶏などなど、何でもありです。多くの街を経験してきましたが、とても特殊な場所だということがわかりました。

ディナーの席では、本格派インド料理を楽しむことができたり、街一番のクラブに行ったりと、それはそれで密度の濃い二日間でした。仕事の面でも短い期間にいろいろ学ぶことができましたのはよかったです。が、ここに観光で戻ってくる?と聞かれると、残念ながら答えはノーなのかもしれません。

June 05, 2011

初夏


すっかりと夏の景色になってきたニューヨークです。5月と6月はとても気持ちがよく、ニューヨークの1年の中で最も好きな時期です。今晩から長い出張が始まるので、午前中にジムに出かけ、心身ともにリフレッシュして長期出張を迎えようとしました。

日曜午前中のマンハッタンは人数も少なく、ジムの充実感とこのドライな天気も重なり、とても気持ちがよかったです。家に帰る途中に寄り道して Washington Square Parkを歩くと、人ごみに遭遇しました。それがこの風景。「World Science Festival」というイベントで、子供達を対象として「科学」にふれあうためのイベントでした。

様々なイベントを見てきてますが、これはなかなか面白かったです。NYU, Columbiaなどのニューヨーク拠点の大学の医学部、プライベートな医学系組織などが小さなブースを出し、DNAなどの難しいテーマを、子供達が分かり易く楽しく触れられるような趣旨でした。この公園。ダウンタウンの中心にも位置し、リベラルなニューヨークの中でもさらにリベラルな場所として親しまれています。以前はかなりの危険地帯でしたが、今はすっかり生まれ変わってます。

自分のDNAを分析してもらうサービスにトライしようとしていた中、そして長期出張の直前に、こうした興味深いイベントと触れ合うことができて、何か晴れ晴れとした日曜午前中でした。